花粉症対策3 ホメオパシー&アイソパシー

花粉症とホメオパシー

ホメオパシー(類似療法)は「似たものが似たものを癒す」という類似の法則に基づいて、あらゆる症状に適用することが可能です。

花粉症の場合は、その方に起きているオリジナルな花粉症の症状に基づいた選択がなされます。 例えば屋外で症状が悪化する人と屋内で症状が悪化する人、あるいは水のような透明な鼻水が出る人と黄色い粘り気のある鼻水が出る方とでは異なるレメディが選ばれます。

花粉症とアイソパシー

ホメオパシーから派生したアイソパシー(同種療法)では、ホメオパシーで言うところの「似たもの」ではなく、症状の原因物質である「同じもの」を希釈・振盪して活性化したレメディを治療に用います。 花粉症に於いては、原因となる植物の花粉をレメディ化したものが効果をあげています。

ポテンシー

レメディの希釈度合いをポテンシーと呼びますが、希釈度合いが高いほどエネルギー的には活性化しており、作用が強くなります。
花粉症のように何ヶ月間も症状が続く可能性のある慢性疾患にレメディを用いる場合は、ポテンシー・服用頻度・継続期間に注意を払う必要があります。

レメディの刺激が状態に対して少なかったり弱かったりすると効果は不足しますし、逆に刺激量や強度が過剰になるとアグラベーションと呼ばれる症状の悪化やレメディに対する感受性の鈍化が起こり得ます。

6cを用いる場合

毎日1〜3回・12日間継続したら3日間休んで再開するというパターンを繰り返すのが良いでしょう。

30cを用いる場合

1日1粒ずつ3日間連続服用して2日間休む、を繰り返すか、1日おきに1粒ずつリピートするのが良いでしょう。

30cを飲まない日に症状があれば、ティッシュソルトまたは低いポテンシー(3x.3c.6c)のアイソパシーレメディを服用することをおすすめします。

レメディ服用のポイント

上記はあくまでも一般的な服用パターンのモデルであって、必ずそうしなければならない固定的なルールではありません。
症状が軽ければポテンシーは低く/服用頻度は少なめにし、症状が強ければポテンシーは高く/服用頻度は多めにするなど臨機応変に対応して下さい。

大切なのは「レメディは症状が無ければ飲まない・必要以上に飲まない」ことです。

調子の良い日にはホメオパシーやアイソパシーのレメディは飲まないで、クレイフラワーエッセンスティッシュソルトで対応することをおすすめします。

作用が強いレメディを常用すると生体の感受性が鈍くなってホメオパシーが効きにくくなるだけでなくバイタルフォース(自然治癒力)そのものが低下するので、高いポテンシーのレメディは状態がより激しい時や症状が強い時のために温存しておいた方が良いでしょう。

花粉症に効果的な代表的レメディ

@Allium cepa 6c・30c
刺激性のある鼻水が多量に流れて鼻の下がヒリヒリする。目の周りが涙で腫れてヒリヒリする。激しいくしゃみ。症状は暖かい室内と夕方に悪化し、外気で好転する。
AArsenicum6c・30c
鼻から焼けるように熱い鼻汁が流れ鼻の下が痛くなる。熱い涙が出てくしゃみが止まらない。喉が乾く。症状は室内や暖かさで好転し、外気や寒さで悪化する。
BEuphrasia6c・30c
焼けつくような多量の涙を伴う眼の熱感とかゆみ。眼は腫れて光に過敏になる。くしゃみは夕方以降に悪化する。症状は室内・夕方・喫煙で悪化し、外気・暗闇・横臥で好転する。眼の炎症には3xの点眼液が効果的。
CGelsemium6c・30c
眼が熱くてマブタは重く、焼けつくような水っぽい鼻水が主に朝に見られる。
激しいくしゃみや喉にヒリヒリする灼熱感がある。倦怠感や無気力感を伴う。
症状は朝・恐怖・春・蒸し暑さ・喫煙・日光で悪化し、多量の排尿・発汗・飲酒外気で好転する。
DJapanese Mixed Pollens 30c
日本のスギ・ヒノキ・シラカバの花粉から作られたレメディ。日本の花粉症にアイソパシー的に用いると非常に効果的。花粉症の予防や他のレメディが効かない場合に服用すると良い。
目のかゆみ・焼けつくような涙・くしゃみ・喘息様呼吸・鼻水・鼻づまり・口蓋や耳中や喉のかゆみなどに適用する。
EMixed Pollens 6c・30c
花粉症の原因になるイギリスの草木の花粉から作られた混合レメディ。
花粉症の予防と治療に用いる。
ホメオパシーのレメディが見つけられない場合や他のレメディが効かない時に適用する。
目のかゆみ・焼けつくような涙・くしゃみ・喘息様呼吸・鼻水・鼻づまり・口蓋や耳中や喉のかゆみなどに効果的。
FNat-mur6c・30c
多量の涙とマブタの腫れと眼のかゆみがある。多量で水っぽい鼻水に伴って激しいくしゃみがある。味と匂いがしなくなる。午前9〜11時・海岸・日光・暑さ・悲しみで悪化し、外気・海岸・発汗で好転する。
GNux-vomica6c・30c
眼と鼻が非常にかゆい。光に敏感。水っぽい鼻水は屋内で悪化し、屋外と夜間では鼻づまりがある。頻繁なくしゃみが長く続く。頭痛や喘息様呼吸を伴うことがある。顔面に熱感があるが寒気を感じイライラして機嫌が悪い。乾燥した空気で悪化し、湿った空気で好転する。
HPulsatilla6c・30c
濃厚で刺激のない緑色・黄緑色・黄色の鼻汁を伴う。味覚や嗅覚が鈍くなり鼻は乾いて夜になると詰まる。暖かい室内で悪化し、新鮮な外気で好転する。
ISabadilla6c・30c
絶え間ない激しいくしゃみ。激しい頭痛や鼻血を伴うことがある。焼けるような涙目になり結膜炎になることもある。初めは水っぽい鼻水が大量に出るが、やがて濃厚になり鼻がむずがゆく詰まった感じになる。鼻づまりは右から左へ移動する。喉のむずがゆさは温かい飲み物で好転する。喘息様呼吸を伴うことがある。
症状は匂い(リンゴ・ニンニク・玉ねぎ・花)で悪化し、暖かい室内で好転する。

他にも花粉症のさまざまな状態に合う、ホメオパシーレメディ・日本スギや日本ヒノキの花粉から作られた個別のアイソパシーレメディ・ティッシュソルト・微量ミネラルがあります。

花粉症のレメディにに関する詳しい解説やトータルなナチュラルケアについては、ひもろぎ庵発行の花粉症マニュアル(通信教育有り)をご覧下さい。

セルフケアに限界がある場合は健康相談ミニセッションにお申し込み下さい。

下山田吉成

※ひもろぎ庵だより(2010年2月10日)の記事を加筆訂正したものです。(2011年2月2日)